子育ての光

赤ちゃんの沐浴 いつから?どうする?安心ステップと親子の特別な時間

Tags: 沐浴, 新生児, 育児, お風呂, スキンケア

初めて赤ちゃんをお迎えした親御様にとって、沐浴は少し緊張する時間かもしれません。「小さな体をどうやって洗うのだろう」「温度は大丈夫だろうか」と、様々な不安を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

沐浴は、単に赤ちゃんを清潔にするだけでなく、親子の大切な触れ合いの時間でもあります。慣れてくれば、赤ちゃんとの絆を深める穏やかなひとときになるはずです。ここでは、初めての沐浴を安心して行うための具体的なステップと、この時間を親子の成長を感じる喜びの時間にするためのヒントをお伝えします。

沐浴はいつから、いつまで行うのでしょうか?

一般的に、赤ちゃんの沐浴は、へその緒が取れるまではベビーバスを使って行うことが多いです。これは、へその緒が乾ききっていない状態でお湯に浸かると、細菌感染のリスクがあるためです。へその緒が取れて、傷口が乾いたら(多くの場合は生後2~3週間頃)、大人と同じ湯船で一緒にお風呂に入れるようになります。

ただし、地域や医療機関によって指導が異なる場合もありますので、かかりつけの医師や助産師さんにご確認いただくことをお勧めいたします。

沐浴の準備をしましょう

沐浴を始める前に、必要なものを全て手元に準備しておくことが大切です。途中で慌てることがないように、事前に確認リストを作成しておくと安心です。

一般的に必要とされるものは以下の通りです。

室温も快適な温度(22℃〜25℃程度が目安)に保ち、赤ちゃんが寒くないように注意しましょう。

赤ちゃんの沐浴 安心ステップ

準備が整ったら、いよいよ沐浴です。以下のステップで進めてみましょう。

  1. 体を拭く準備: バスタオルの上に着替えを広げて用意しておきます。沐浴後はすぐに体を拭き、服を着せられるようにしておくと赤ちゃんが湯冷めしにくくなります。
  2. お湯を張る: ベビーバスに38℃〜40℃の新鮮なお湯を張ります。必ず温度計で確認してください。腕の内側などで温度を確かめるのも良いでしょう。
  3. 赤ちゃんを優しく入れる: 片手で赤ちゃんの首の後ろをしっかりと支え、もう一方の手でお尻を支えながら、ゆっくりと足からお湯に入れます。お湯の感触に慣れるまで少し待ってあげると良いかもしれません。赤ちゃんが安心できるよう、優しく声をかけたり、歌を歌ってあげたりするのも効果的です。
  4. 顔を洗う: ガーゼや柔らかい布をお湯に浸して軽く絞り、目頭から目尻へ、おでこ、頬、口の周りの順に優しく拭いていきます。石鹸は使わなくて大丈夫です。
  5. 頭を洗う: 片手で首を支えながら、もう一方の手で頭を洗います。少量のベビーソープを泡立てて使い、指の腹で優しくマッサージするように洗い、すぐに泡を洗い流します。耳の中に水が入らないよう注意しましょう。
  6. 体を洗う: 首や脇の下、手足の関節、お腹、背中、お尻など、体のすみずみを優しく洗います。ガーゼにソープを泡立てて使うか、手に泡を取って洗います。皮膚のしわの間なども忘れずに丁寧に洗ってください。
  7. お湯で流す: 洗い終わったら、ベビーバスのきれいなお湯、または用意しておいたかけ湯用の容器のお湯で、石鹸分をしっかりと洗い流します。
  8. 湯から上げる: 片手で首をしっかりと支え、もう一方の手でお尻を支えながら、ゆっくりと湯から上げます。
  9. 体を拭く: 用意しておいたバスタオルの上に赤ちゃんを寝かせ、体全体を優しく包み込むようにして水気をしっかりと拭き取ります。特に、首や脇の下、股など、しわになっている部分は水分が残りやすいので丁寧に拭きましょう。
  10. 保湿とケア: 必要に応じて、保湿剤を全身に塗って肌の乾燥を防ぎます。へその緒のケアが必要な場合は、指示通りに行います。
  11. 着替え: 用意しておいた着替えを素早く着せます。

沐浴の時間は、赤ちゃんが疲れてしまわないよう、5分〜10分程度を目安にすると良いでしょう。

よくある疑問や不安について

沐浴を通して親子の絆を深める時間へ

沐浴は、初めての親御様にとっては緊張するイベントかもしれませんが、回数を重ねるごとに慣れていくものです。赤ちゃんも、温かいお湯に浸かり、優しく洗ってもらうことでリラックスし、心地よさを感じるようになります。

この時間は、赤ちゃんの肌に直接触れ、話しかけ、歌を歌ってあげる絶好の機会です。日中の忙しさから少し離れて、赤ちゃんとじっくり向き合う穏やかなひとときを過ごしてみてください。赤ちゃんの小さな手の感触、お湯の中で気持ちよさそうな表情、そういった一つ一つの瞬間が、子育ての喜びを再発見させてくれるかもしれません。

完璧を目指す必要はありません。多少手順がうまくいかなくても大丈夫です。最も大切なことは、赤ちゃんが安全に、そして心地よく沐浴を終えられることです。ご自身の心と体の声にも耳を傾けながら、無理なく、そしてこの特別な時間を大切に過ごしていただければ幸いです。